one fine day in september
9月のある晴れた日
*春。
心配していた天気予報の雨は、少しのんびりとしてくれていて、
娘達の真新しい制服は、今朝、雨の雫に濡れることなく入学式を向かえることとなりました。
白のポロシャツに袖を通し、紺のプリーツスカートをはいて、
紺のベストを着た娘達は、昨日までの二人とは少しだけ違うように見えました。
娘達の真新しい制服は、今朝、雨の雫に濡れることなく入学式を向かえることとなりました。
白のポロシャツに袖を通し、紺のプリーツスカートをはいて、
紺のベストを着た娘達は、昨日までの二人とは少しだけ違うように見えました。
ここ最近は毎日ミシンに向かっていたり、おどうぐばこの細かな名前付けをしていたり、
入学の準備に必要な諸々でなんだか気ぜわしく、気づけば時計がもう次の日へと進んでいたりして。私には珍しくただただ眠さを押し殺す、しみついた影のような疲弊感をずっと抱えていました。
そんな中迎えた入学式。
クラスに入ると、娘達は少し緊張した顔で何度も振り返り、私をじいっと見つめていました。
恥ずかしそうな、嬉しそうな、なんとも言えない表情。入り交じる不安の顔。
その不安の中にはきっと大きなものがひとつ。
きっと、何よりも・・・。
そう。生まれて初めて、二人が別々の世界へと向かいます。
ずっと二人だったものね。
そう、本当は皆一人なの。
これから沢山の新しいできごとに小さな胸を震わせて、
泣いて、笑って、大きくなっていくんだね。
つらいことも、悲しいこともあるかもしれないけれど、でもきっと大丈夫。
廊下を歩きながら、私の手をぎゅっと握り直す小さな力が伝わってくる。
でも、きっとその手もいつかは離してゆくのだろうな。
だから、今はその手を握っていられる幸せをちゃんと感じていようと思う。
6年後、今日この日のことを覚えていたいと思いました。
いろんな細かな記憶はこぼれおちても、あの少しはにかんだような、不安まじりの
何とも言えないあの笑顔と、そして私の手をぐっと握りしめてきた、この小さな手の感触を。
入学の準備に必要な諸々でなんだか気ぜわしく、気づけば時計がもう次の日へと進んでいたりして。私には珍しくただただ眠さを押し殺す、しみついた影のような疲弊感をずっと抱えていました。
そんな中迎えた入学式。
クラスに入ると、娘達は少し緊張した顔で何度も振り返り、私をじいっと見つめていました。
恥ずかしそうな、嬉しそうな、なんとも言えない表情。入り交じる不安の顔。
その不安の中にはきっと大きなものがひとつ。
きっと、何よりも・・・。
そう。生まれて初めて、二人が別々の世界へと向かいます。
ずっと二人だったものね。
そう、本当は皆一人なの。
これから沢山の新しいできごとに小さな胸を震わせて、
泣いて、笑って、大きくなっていくんだね。
つらいことも、悲しいこともあるかもしれないけれど、でもきっと大丈夫。
廊下を歩きながら、私の手をぎゅっと握り直す小さな力が伝わってくる。
でも、きっとその手もいつかは離してゆくのだろうな。
だから、今はその手を握っていられる幸せをちゃんと感じていようと思う。
6年後、今日この日のことを覚えていたいと思いました。
いろんな細かな記憶はこぼれおちても、あの少しはにかんだような、不安まじりの
何とも言えないあの笑顔と、そして私の手をぐっと握りしめてきた、この小さな手の感触を。
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