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*きみとぼくのあいだに

先週娘たちが卒園式を終えました。
1歳4ヶ月から始まった保育園生活、最後の3年間を過ごした保育園を卒園しました。

私は母の着物を着て、出席してきました。
式では、卒園証書を園長先生からもらい、そのまま檀からおりて、花道の真ん中に
親がそれを受け取ってそれぞれ席へ戻るのです。

一人一人がとても誇らしげに、胸を張って、それぞれの親に証書を手渡します。

5年前。
二人をコーヘイくんと一人ずつだっこして出席した入園式。
きょろきょろあたりを見回しながら、不思議そうな顔でまだ親と自分という手を広げたら届く世界の中でそれまで生活していた娘たち。

気がつけば、娘たちの背はずいぶんのびていて、もう手をひかずとも
ひとりで歩き出していたのでした。

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きみのみるそらは
ぼくのみるそらと
つながっているから
おんなじそらだから

きみとぼくのあいだに
なみだのかわりに

きみとぼくのあいだに
ひとつのうた


こどもたちの歌を聴きながら、わが子達の卒園という個人的な感傷とは別の想いを抱かずにはいられませんでした。
大きな悲しみに日本中が包まれている中で、迎えたこの日の卒園式。
それぞれの親、先生たちが、今目の前のすべてにただ言い表せないほど沢山の想いを抱えていたように思います。
たぶん、出席者全員が、同じ想いを抱いていたに違いありません。

こうして卒園を待っていたこどもたちも多くいたことでしょう。
入学を楽しみにしていた家族の幸せな会話も、笑顔もきっと。

そんなささやかな日常を一瞬で奪い去って行ったあの日のおぞましいできごとが、ただただ今も胸を押しつぶしてきそうな日々を誰しもが送っているのではないでしょうか。

始まっている原発汚染拡大の恐怖に、不明瞭な政府や電力会社の説明。
流布するデマも、憶測も、怪しげな学者の説明も、どれを信じたら良いのかと思いますよね。
現場で頑張って命を削って作業をなさっている方々、そのご家族を思うと心が張り裂けそうです。

けれど。

ひとつだけ確実に言えることは、
もう終わりにしなくてはいけないことがこの国にあるということです。

こどもたちの未来に、汚染された国を残したくない。
海も、水も、空気も、土も、山も、全て美しい国だったはず。
必要以上に豊かになりすぎたのです。
「想定外」という言葉が許されてはいけないことがあったのです。

選択すべきは今の大人である私たち。

もう、後回しにするのはやめようと思う。
考えることや論議することをあきらめることは、やめなくてはと思う。

あまり引用するのは好きではないのですが・・・。
今日ツイッターで中学2年生の女の子が書いているブログを知りました。
アイドルで芸能人で、でもまだ中学生。今時の普通の女の子です。
ブログもかわいらしい軽めの雰囲気。笑 普段あまり見ないタイプのブログでした。

けれど、シンプルに、でも的確にぐいぐいと大切な軸へ迫っているのです。
(事務所に非難の電話もかかってるそうで消されちゃうかもしれないので、リンクずれるかもしれませんね)

これからを生きてゆくこどもの声だからこそ、迫りくるものがありました。
中学生ですらこんなにきちんと物事を冷静に見つめてる。

こどもたちをちゃんと守れる大人でいなくちゃいけない、そう強く思いました。

娘たちは今年小学生。
沢山、多くを感じて、学んで、生きる強さを持った人になってほしいと心から思います。
今この国にある「希望」を信じて。

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日々を愉しむ。

その昔、郊外の住宅地で人々に多く愛された小さなショップを営んでいた夫婦のブログ

暮らしにまつわるつれづれ。



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