one fine day in september

柚子のマーマレードを入れて、ちょっと大人のチーズケーキ。
チョコケーキの好きな主人に、チョコがなくて申し訳なかったけれど。


娘によく手紙をもらいます。

「ままへ、いつもごはんをつくってくれてありがとう。おいしいよ。」
「ままへ、あらいものしてくれてありがとう。おおきくなったらいっぱいあらいものしてあげるね。」
「ままへ、おせんたくしてくれてありがとう。」
「ままへ、いつもあそんでくれてありがとう。またあそぼうね。」

いつも何の気なしに、「ありがとね、はいはい。」と受け取るのだけれど、
ふとじっとその手紙を手に取ってみる。

そこに綴られるのはいつも決まって、「ありがとう。」
小さな小さな、さもない日常に、なんのためらいもなくまっすぐに感謝できるということ。

私にはそれができているのだろうか？

思えば、娘たちはよくありがとうを口にする。

ねえ、ママの方がいっぱいありがとう。
ずっとお店ばかりで、いっぱい寂しい思いをさせてきたのに。

この小さな日常がずっと続いているということ。
そこにある、ささやかだけれど一番大きな感謝を忘れることがないように。

娘の３本目の乳歯が抜けました。
自分たちのペースで、確実に成長という階段を上っている娘たち。

私たち大人が忘れがちな大切な世界のかけらを、しっかりと拾い上げ、抱きしめながら。