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*試されるとき。

関西は平和なのだそうです。

先週コーヘイくんは展示会のため一週間東京にいたのですけれど、あちらへ着いて、関西と関東のあまりの温度差に驚いたそうです。

デパートも、駅も、コンビニも、スーパーも通常よりも電気を落としていて、なんだか道ゆく人も暗い表情。
「関西へ来られた関東のショップバイヤーさんが、「関西って・・・すごい普通なんですね。」なんて言われるので、なんでそんなこというのかな?と思ってたけどその意味が分かったよ、」なんて話していました。

今週始めから宮城県の石巻にボランティアで入っていた父が、今夜戻ってくる予定です。
彼曰く、あちらが現実で、こちらが「まるで砂上の楼閣」のようなのだ、と。

平和で、安全に見える、今、私たちがいるところ。

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先日このブログにもかいた、子供の年間被曝許容量の引き上げについて。

福島の小学校で何が起きているか。
そして、20mSv/yという数字は子どもを守る為の基準ではないことが、昨日行われたこの会見で明白になりました。
この放射線量の数値の持つ意味に無関心な文科省、厚生省、政府、安全委員会。
何を持ってこの基準を引き上げたのか。
何も答えられず何も知らないお役人達の口から出る、ただその場をしのぐだけの言葉に、心から驚き、愕然とします。


福島県内の小学校では、放射線管理区域での作業従事者が受けるほどの放射線量が計測されたとのニュースがありました。
そして今日広河隆一さんというジャーナリストが、市内の小学校ではチェルノブイリ事故で、多くの住人、子どもたちが最も深刻な健康被害を受けた死の街プリピャチと同じレベルの放射線量が測定されたと発信していました。

その運動場で、子供達は砂埃を吸い込んだり、転んでけがをしたりするのです。
それは、内部被曝という何よりも恐ろしい深刻な事態に陥ります。

10年、15年後、その子供達の健康に被害が出てきても、それは原発の事故のせいじゃない。
甲状腺がんや、白血病になる子供が多く出ても、それは偶然。
妊娠した女性が、健康なこどもたちを生むことが出来なくとも、それが関係あるのか?
証拠は?確証は?・・・

そう言って、政府は、沈黙を保つのでしょうか。
今この瞬間も、こどもたちは被曝し続けています。それが、今この国に起こっている事実。

放射線の警戒避難地域を10km広げるだけで、膨大な補償額が必要になってくる。
だから出来る限り避難地域を広げたくない。
こどもたちやそこに住む人々の命が、お金よりも軽く扱われている事実。

旧ソ連がまったくそうであったように、この国の政府もまた、こどもたちという未来を全力で救おうとはしないのでしょうか。

私の周りで聞こえる声の中にはこんな意見もあります。

「だって安全だって言ってるんだし、大丈夫なんじゃない。」
「だってだからって何が出来るの?」
「だからって目の前のことを頑張るしかないじゃない。」

そうでしょうか・・・?

太平洋戦争の時だって、戦争反対を訴えた人は沢山いました。

政府は彼らを弾圧し、葬り去り、非国民として社会的地位だけでなく、命すらも奪ってゆきました。
負け続けていた戦争を、優勢だ、勝てる戦いだと、国民を戦争へと駆り立てた。
そうして、戦争が終わったとき、国民は一致団結して戦争へ向かったんだと政府は言い切った。

国民は「だまされてた、こんなはずじゃなかった」と泣き崩れたのです。

そうでしょうか。

だまされることを選んだのではないのでしょうか。
真実を訴える人から目を背けたのは、自分たち自身ではないのでしょうか。

今回の原発事故から、日本は、いえ、私たち国民は何を学ぶことが出来るのでしょう。
あの時のように、日本人は大本営発表をもう一度信じて進んでゆくのでしょうか。

今はあの頃とは決定的に違う情報のネットワークが多く存在しています。
それをつかめるか、つかもうとしているか、そこから何を削ぎ落とし、何を必要とするのか。

目をそらさずに、溢れる情報から信頼出来るものを選び取り、自分の軸を作ってゆく。
そうして、自分が本当にできることを、少しずつでも良いからすすめてゆくこと。

私はいつだって、最悪の場合を考えて動くタイプの人間なので、このようなエントリーも後から笑えたらと思います。あんなこと言ってたねー。って。なんともなくてよかったよー。って。

でも、今回ばかりは、そうじゃない。まだ、始まったばかりなんだ。

そう思っています。


*テレビが報道しない、原発事故の真相〜自由報道協会




*原発設計者菊池洋一さんの心からの叫び

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その昔、郊外の住宅地で人々に多く愛された小さなショップを営んでいた夫婦のブログ

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